9月後半の一番のニュースはやはり
タウシュベツ川橋梁の橋脚の一部に穴が空いたことだろう。
まったく予想外の部位が崩落したことは、
もうどこが崩れてもおかしくないことを意味している。
9月16日~30日まで帯広市内の
JICA北海道(帯広)で開催していた写真展は
無事に終了し、これで年内に予定していた展示は
すべて終わったことになる。
今年4月の写真展に合わせて制作した
ZINE『タウシュベツ拾遺』ももうすぐ完売となりそうだ。
振り返ってみると、確かに橋脚のコンクリートの
劣化が一段と進んでいるようにも感じられる。
あまり冷え込みの厳しくない秋となっていたが
それでも9月後半にもなると気温が下がる日が増えた。
気温が一桁まで冷え込むような朝には
湖の水面からけあらしが立ち昇る。
けあらしが起こるような朝は快晴となることが多い。
この時期の冷え込みで周辺の紅葉も一気に進んだ。
山ブドウの葉も赤く染まる。
気温の寒暖差で生まれた霧が湖に立ち込める。
湖岸と空との境も曖昧になる幽玄の時間。
日が昇るとみるみるうちに霧が消えていく。
その後には澄んだ秋空が広がっていた。
風のない朝の湖には静寂が立ち込める。
糠平湖の水位の上昇は一日20cmほどのペースだった。
ゆっくりゆっくりと橋が沈んでいく。
近づいてくる冬に備えて
動物たちの行動も活発になるようだ。
林道や森の中で見かける機会が多くなった。
9月後半での水位の上昇は2m~3mほど。
このままのペースが続けば10月中は橋を見られるはずだったが、
10月1日~2日かけて低気圧が通過する影響で
まとまった雨が降る予報が出ている。
どれほどの降水量になるのか、気になるところだ。
大雪山系の山々にはもう初雪の便り。
ニペソツ山もこの日初雪に染まった。