タウシュベツ川橋梁を取り巻く森は深い。
今シーズンは木のウロの一つにフクロウを見かけるようになった。
雪の少ない冬は続き、前が見えなくなるほどの
降雪はこの日が久しぶりのこと。橋のシルエットが霞んだ。
キノコ氷の出来具合は順調。
糠平湖の水位は連日下がり続け、
橋はもう上部半分近くが氷上に現れている。
来月中には橋の全体を見られるだろう。
風が吹きぬける糠平湖の湖上には
たまに雪紋が現れる。一面に広がる
こうした紋様を眺めながら橋まで
向かうのもまた楽しい。
また、この期間中には糠平湖からNHKの中継があった。
メインはタウシュベツ川橋梁、
ではなくキノコ氷。三の沢にて。
![2015年1月29日](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=521x10000:format=jpg/path/s857c241fea7674d3/image/i6726724d4a0ec588/version/1422561717/image.jpg)
本放送は1月29日朝の全国中継「おはよう日本」と
北海道内中継「おはよう北海道」の二本立て。
前の週になって急遽全国中継が決まったそうだ。
早朝のまだ暗いうちから大勢のスタッフが揃って準備とリハーサル。
生中継は大掛かりだ。
「おはよう北海道」には僕も少しだけ出演した。
月の後半には雪の日もあった。ただ降っても長続きせず、
全体としては穏やかな天候が続いた。
雪の積もった湖上はよく光を反射し、
半円にも満たない月明かりでも
橋の影がくっきりと浮かび上がる。
満月の夜には昼間のような明るさを感じるほどで、
逆に星を見るには不向きだ。
雪が少ないだけでなく気温も高めの日が
多い今シーズン、この日は糠平では雨が降り、
標高の高いところでは湿った雪となった。
冬の初めの12月頃に見られるような景色となった1月下旬。
橋梁目当てで訪れる人も多くなり、
何もない雪の湖上にいつの間にか一筋の
道ができていた。
糠平湖の水位の低下が進んでいるので、
湖上を歩いてタウシュベツ川橋梁まで行けるのは
あと一カ月ほどだろうか。